皆さんは“藍染め”にどんなイメージを持っていますか? 伝統的工芸品? タイダイ染め? もしくは少し古いイメージでしょうか? ユーグレナモールにある栽培・染め・販売まで全て自社で行う「shimaai」では、あなたが持っている洋服を、藍染めで紺色のシャツに生まれ変わらせることができるサービスがあるんです。
shimaaiでは、オリジナル商品の制作・販売も行なっていますが、これまで着ていた洋服を持ち込んで藍染めしてもらえる「島藍紺屋SERVICE」も提供しています。綿や麻を中心とした天然素材で、数回以上使用かつ洗濯している物であれば藍染めが可能です(重さは300gまで)。染めたい洋服を旅行の際にお店に持って来るのも良し、郵送で送ることも可能なのでお好きな方を選んでみてください。
shimaaiの藍染めで使う染液は、自社農園で栽培している「ナンバンコマツナギ」という木の葉っぱから作られています。11〜3月はほぼ成長しないので、5〜10月の夏期に収穫した原料を蓄えているそう。また、農園の土は、化学肥料や除草剤などは使わず、収穫した枝葉を発酵させる際にも薬品等は不使用。直接肌に触れるものなので安心ですね。
この自社農園で育てられている藍の木は元々、代表の大濵さんの祖母が観賞用として少しだけ育てていたものでした。その「ナンバンコマツナギ」を、16年間で試行錯誤を繰り返しながら畑になるまで育て続けて来たのです。そもそも教えてくれる人がいなかったという藍の木の栽培。手探りで育てながらいろんな経験や失敗を重ねて、工夫を加えながら改良し、現在の状態にまで辿り着きました。
収穫した「ナンバンコマツナギ」の枝葉は、水に約20時間ほど漬け込み、枝葉を取り除いた液に消石灰を入れてかき混ぜます。しばらくすると底にできる青い泥状の色素が、「沈殿藍」と呼ばれる藍の原料になるそうです。その沈殿藍を、木灰と石灰、栄養源として小麦粉や米糠、蜂蜜などを入れて時間をかけて醗酵させ染液を作っていきます。
「ナンバンコマツナギ」の栽培環境はもちろん、加熱することなく植物から色素を採り出す手法や、常温で染液を醗酵させることができる環境は、八重山諸島の自然環境だからこそできるものです。
洋服も簡単に手に入り、安くで購入できる時代。だからこそ、1着の洋服を長く愛してあげるのもいいと思いませんか? 「色が褪せてきて着るにはちょっと…」「なんだか思い入れがあって捨てられない…」そんな洋服には、手間暇かけて作られた八重山生まれの藍染めで、生まれ変わらせてみるのはいかがでしょうか?
店舗では、洋服、アクセサリー、バッグなどのshimaaiオリジナル商品を販売。藍染×フクギ染のコラボレーション「クリエイターズ トートバッグ」が人気。
営業時間 | 14:00 ~ 19:00(不定休) |
住所 |
沖縄県石垣市大川205 ユーグレナモール内 |
電話番号 | 0980-87-5580 |
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